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『謝罪2+感謝1』の法則

最近話題になっている本の内容からちょっといいな、とと感じたお話を致します。

「督促OL 修行日記」というタイトルで、クレジットカードの支払い督促担当のOLさんが、督促の電話で日々浴びせられる罵詈雑言に悩み、どうしたら話を聞いてもらえて、支払いしてもらえるだろうと考え抜いた結果、ついには年間2000億円の回収を達成する名手に至った、というものです。

この中で、著者の榎本さんが書いておられることの一つが、「お詫びの言葉」と「感謝の言葉」の併用であり、バランスです。

「すみません」「申し訳ありません」を口癖のように使うと、「謝って済むのか!」とか「本当にそう思っているのか!」などと、より火に油な状態になることが多いそうで、そこで著者が編み出した手法が「謝罪2+感謝1」だというのです。「お忙しいところ申し訳ありません」などとお詫びの言葉を2度使用したら、「貴重なお時間を頂き有難うございます」と感謝の言葉を挟むといいのだそうです。

 

確かに、「謝罪」は加害者と被害者の間に使用する言葉ですから、言われた方は「俺は悪いことをされている側だ」という認識になっても不思議ではありませんね。逆に「感謝」されれば、「自分は他人に良い事をしている」という気持ちに無意識になっているのかもしれません。加害者と被害者の関係になり過ぎないことが、交渉を自分の望む結果に繋げる要素になるということなのかもしれませんね。

と、なんだか哲学チックなお話になりましたが、本書は著者のちょっとお恥ずかしいご体験談、督促OLの日々の様子などをイラストとともにコミカルに書かれていますので、ご興味があれば是非書店で探してみてください!

 

熊本営業所  櫻田