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おこもり生活のススメ

このブログを書いている8 月1 日、関東地方もようやく長かった梅雨が明け待望の夏到来!さあ! 海だー!山だー! と…言いたいところだが、このところの感染者数をみると… さすがに家でじ~っとしているしかない状況だ。 澄んだ夏空がかえって恨めしい(笑)。

 

僕のブログは、これまで大体どこかに出かけて見たり聞いたりした体験記なのだが、どこにも出かけず、なにも見ず、なにも聞いていないのである。じつに困ったものだ。部屋で昔のDVD 映画を観て過ごすことが多くなったので、今回は映画の話題でごかんべんを。

 

最近観返した中ではスティーブン・ソーダバーグ監督作品「コンテイジョン」(2011 年)。これは秀逸。マッド・デイモンやグウィネス・パルトロウ、ローレンス・フィッシュバーンなど豪華なキャスティングの割に、公開当時はパニックムービー的な扱いで、その割には地味~な映画としてあまりヒットしなかった作品なのだが、コロナ禍の今、あらためて観ると実にリアリティと緊迫感にあふれた傑作であると感じる。

 

劇中に出てくる、新型ウィルス感染症、クラスター発生、感染経路、基本再生産数や都市封鎖など、ワードだけでも今現実に起こっているコロナ禍の状況にそっくりだ。これは予言か?と思わせるほど似かよったシチュエーションにいまさらながら驚かされる。最初の発生源が中国(映画では香港だが)というところもよく似ていて恐ろしい。

感染症の怖さもさることながら、ネット社会における恐怖の拡散という側面も妙に現実味があって興味深い。綿密なリサーチのもと徹底したリアリズムで淡々と描いているだけに真に怖い映画と言える。ソーダバーグおそるべし。

 

この夏どこかへお出かけしようと考えている人や、ちょっとヒンヤリしたい方におすすめの1 本かもしれない(苦笑)。

 

東京営業所 佐藤