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はたらくもの

ついに近所のラーメン店にまで進出してきた”配膳ロボット”。

注文して出てくるのをぼんやり待っていたら、突然こいつが「オ待タセシマシタ♪」とラーメンを運んできてちょっと面食らった(麺だけに)。

「オ待タセシマシタ、熱イノデゴ注意クダサイ。オ待タセ・・」とせかされ、さすがにテーブルに置いてはくれないんだと初めて気づく。

ヨイショっと受け取った瞬間、クルッと背(?)を向け「ゴユックリオ召シアガリクダサイ」と言いながら滑るように戻っていく。

機械的対応とはまさにこのこと。

器用に狭い通路をすり抜け、人がいるとちゃんと止まって待っている。

人手不足も何のその、不平不満も一切言わず、リース料から換算すると時給123円らしい。

注文はタッチパネル。配膳はロボット。そしてキャッシュレス決済。時節柄、非接触がますます進む世の中なんだなぁ~。

 

一方…、翌週、とある地方都市に出張したときのこと。

昼ごはん食べようと入った中華料理屋。

表に『食券をお求めください。』の文字。

当然、自動券売機なんだろうと店に入ると、入口横に座ったおばちゃんが「いらっしゃい」

! またも面食らう私。

「ち、中華そばと、ぎょ、餃子おねがいします。」

すると、わりといい年のおばちゃん、「中華丼とライス?」

…おおお、耳も遠い…。

むしろ自動券売機のほうが良いのでは?

…などと一瞬思いながらも、こういう人と人の直接のやりとりってなんか暖かい感じがした。

おばちゃんにライス?って言われたのもあってついライスも追加してしまった。

 

ちゃんと働く場があり生きがいとなる社会。ふれあいや温もり、それも必要だ。

雇用とは何かを考えさせられる今日この頃である。

                                        東京営業所 佐藤