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令和8年熊本地震

7月28日16時27分、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生しました。宇城市・氷川町で最大震度7、八代市でも震度6強を観測し、県央から県南にかけて甚大な被害が発生しました。
私たち熊本営業所がある八代市は震度6強でした。
10年前の平成28年熊本地震の際、八代市では震度5弱~5強が観測されましたので、今回は10年前とは比較にならないほど大きな被害となりました。
このブログを書いている8月16日現在、熊本県が発表している被害状況では、人的被害393名、内、死者39名、住家被害は推計値を含め30,894棟となっています。(これらの情報は今後数字が修正される可能性があります)
 

 
今回、自分が住んでいる街が「被災地」と呼ばれる経験を、初めてしています。
報道等でも取り上げられておりますが、八代宮をはじめ、神社・仏閣や歴史的建造物にも大きな被害が出ています。また、日本製紙八代工場でも大きな被害が発生し、煙突が倒壊しました。当事務所からも近く、私は小さいころから、その煙突を見上げながら育ってきました。身近な風景の一部だったものが、このような形で被害を受けたことに、大きな衝撃を受けています。
 

 
その一方で、阪神・淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震など、多くの大規模災害を経て、医療や支援の体制も進歩しているのだと感じました。地震発生の翌日から、全国各地からDMATやDPATなどの医療支援チームが被災地に入り、機能を失った病院からの患者移送や診療支援などを行っているとの報道を見ました。また、数多くのボランティアの方々も、猛暑の中、震災ごみの片付け、炊き出し、高齢の被災者への支援などに尽力されています。
 

 
熊本営業所も、ビル自体には大きな損傷はありませんでしたが、事務所内はひどい状態でした。「部屋全体を持ち上げてシェイクしたのか」と思えるほどの状態。そのような状況でも営業所員はデスク下に潜るなどして難を逃れられたのは本当に幸いでした。社内からの人的支援、取引先からの物資のご支援、そして多数のお声がけをいただき、比較的早期に事務所での業務を再開することができました。心から感謝申し上げます。また、事務所閉鎖中の対応におきましては、こちらの状況をご賢察いただき、さまざまなお気遣いをいただいたお客様にも、厚く御礼申し上げます。
 

 
余震はだいぶ落ち着いてきているようですが、まだ不安は募ります。今回の地震については、地震調査委員会から、活動した断層の周辺にまだ割れ残っている部分があるとの見解も示されています。今回の経験で、いろいろと思うところがありました。もちろん、現在も避難所におられる方々、ご自宅が倒壊された方、ライフラインがまだ復旧していない方などからすれば、私などは恵まれているほうであり、自分の心情を吐露することさえ憚られます。それでも、そんな私でも、今回の地震によって精神的に蝕まれていくような感覚を覚えています。「平穏」や「日常」が、いかに貴重なものなのかと思い知らされます。日常の連続の中に思いがけず災害があるのではなく、災害と災害の隙間に、たまたま平穏な日々がある。今は、そんな気がしています。
これまで無意識に「今日も平穏な一日だ」と思えていたことは、いま振り返ると、何の根拠もない、単なる思い込みだったのだと思います。
いま、このブログを書いている瞬間にも、携帯電話の緊急地震速報が鳴るのではないか、という不安を覚えています。
地震のやっかいなところは、24時間365日の中で、「今から○時間は地震が発生する可能性が低い」というような時間帯が全くないことです。
それでも、10年前の平成28年熊本地震のときの経験からすると、今回もまた、いずれは地震のある生活に慣れていき、「100日平穏だったので、101日目もきっと大丈夫だろう」と、根拠のない思い込みに至るのかな、と思っています。
逆に言えば、そうならなければ、あまりにもつらすぎます。
 

 
だからこそ、まだ危機感を持っているこの時期に、できる対策をしておきたいと思っています。
今回、自宅が被災して改めて感じたのは、基本の基本ではありますが、家具類などの固定の重要性です。
我が家では家具の固定が不十分だったため、大半のタンスやラックなどが倒れました。
人が下敷きにならないようにするという意味でも重要ですが、それだけではありません。倒れた重いタンスは一人では起こせませんし、散乱した割れ物の片付けにも大変な労力が必要でした。
ぜひ、ご家庭の家具類などの固定について、一度見直してみることをお勧めいたします。
 

 
最後になりますが、皆さまからいただいたご支援・ご協力に、改めて厚く御礼申し上げます。
現在も被災地で復旧活動や支援に尽力されている各団体、行政、そして個人の皆さま、すべての皆さまに心から感謝申し上げます。
私たちも、できることに真摯に、継続的に取り組んでまいります。
 

八代宮 外観
八代宮_外観
八代宮 被害状況
八代宮_被害状況

 
2026年8月16日
熊本営業所
所長 櫻田 勝昭